犯罪は1種の事業である

「犯罪」は起こしていないものというのが一般的に考えられている。実際、多くの人は犯罪を起こさない。イギリスの哲学者のベンサムによると、これは「飴と鞭」の関係で説明がつく。つまり、法を犯すによって得られるメリットは、大抵、見つかった場合の罰より小さいためである。

しかし、これは、飴の方が鞭よりも大きければ、犯罪を犯すのが当然であるということになる。

例えば、何の技術も持っていない人が、ある日車を盗んで売った方が良いと判断した場合、それを実行するのは自然なことであるのだ。