2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大抵の人は「かけがえのある人」である

ほとんどの人が、自分にとって本当に大事な「かけがえのない人」がいるだろう。いっぽう、社会全体を見ると、かけがえのない人なんて人はいない。誰かが死んでも社会は機能する。 かといって悲観的になる必要はない。逆に組織の中に「かけがえのない人」がい…

怒るときの原因は自分がバカか、相手がバカか

他人に怒るとき、その原因は大きく分けて2つある。 1つ目は自分がバカな時である。相手に何か不満などを伝えたいのに、それを言語化できないために感情的になってしまう。 もう一つは相手がバカなときだろう。いくら適切な言葉で説明してもその人がそれに従…

全知全能の神はいるか

我々がなにかの存在を認めるとき、それを知覚する必要がある。しかし、想像するものは必ずしもそれをそのまま見る必要はなく、言葉で理解することができるだろう。 その場合、全知全能の神を理解することは可能だろうか。結論から言うと、言語で理解すること…

ルールによって人の動き方は変わる

ルールによって人の動きは変わってくる。例えば、サッカーの「オフサイド」がなかったら、選手の動き方はルールがあるときとは異なるだろう。また、法律がなかった時代と現代では、人の生き方というのはずいぶん違う。 このように、ルールによって人の動き方…

客観的事実を記述する難しさ

歴史認識が国際問題になったり、ある事件で複数の目撃者のつじつまが合わなかったりする。それがおこる原因は、どちらも事実だから、という場合がほとんどだろう。ある会議の議事録を複数人で書いた場合、全く同じものはできないだろう。 このように、どこを…

宗教家を尊敬した話

日本では一般的に、宗教家というと、怪しい人たち、洗脳されている人たち、何か企んでいる人たち、というイメージがある。私は先日、モルモン教の宣教師とお話する機会があった。彼らはアメリカ人の2人組で、1人が19歳、もう一人が20歳であった。高校を卒…

好きなことを仕事にしようという風潮について③

好きなことを仕事にしなくても良いかもしれない。なぜなら、好きでない、もしくは興味がないことを続けるうちに、楽しくなってくることがあるからだ。多くの人がこういった経験をしているだろう。意外なことが面白かったり、やりがいを感じられたりするもの…

好きなことを仕事にしようという風潮について①

近年、youtuberなどの影響で、好きなことを仕事にするべきだ、という風潮がある。しかし、この流れは本当に働く人を幸せにするのだろうか。私はこれが必ずしも正しいとは思わない。その理由の一つは、好きなことで収入を得られるようになる人は、ほとんどい…

見たことのないものを想像できるか

人間の想像力は今日まで、多くの革新をよびおこしてきた。存在しないものを思い浮かべることである。この想像力には限界があるのだろうか。例えば、全く経験したことのない経験を想像できるだろうか。私は想像には経験が必要だと考える。 例えば、狩猟採集民…

愛とは別のもの

「愛」と聞いた時、類義語として何を思い浮かべるだろうか。日本においては、多くのお人が「恋」と思い浮かべるだろう。愛と恋の違いで話が盛り上がることもある。 しかし、海外に目を向ければ、それとは別の分け方がある。例えば、キリスト今日の聖書の中に…

自動運転化が難しい理由④

自動運転を普及させるために、まだ足りないAIの能力の一つに、情報処理能力がある。AIはコンピュータを駆使して、人間よりも適切な判断ができると思うかもしれないが、一瞬であり程度の状況を理解し、行動に移す場合は、人間の方が優れている。例えば、災害…

自動運転化が難しい理由③

自動運転を実装するために、まだ障壁があると考えられる。それは、AIが未知の状況に対応できるかがわからない、ということだ。例えば、自然災害や強盗などにあった場合、人間ならとっさに判断し、行動できるが、AIはどうだろうか。AIだからこそ、豊富な情報…

自動運転化が難しい理由②

自動運転の実現が難しい理由として、2つ目は、倫理の問題だろう。倫理の正解は人に追って違うし、多数派を取ればいいということになっても、それは地域や国によって変わってくる。例えば、走行中、右から犬が走ってきて、左の歩道には子供がいる。急停止すれ…

自動運転化が難しい理由①

もし運転手が必要なくなれば、多くの人の時間を節約できるし、より安全になるだろう。しかし、自動運転が実際に搭乗されるのは、まだ時間がかかるだろう。その理由の一つに、責任問題があるからだ。もし事故が起こった場合、だれが責任をとるのか、というこ…

すべてを把握することは可能か

すべての原子の振る舞いは同じで、物理法則に従って動くのであれば、現実世界の隅々を把握し、さらに未来を予測することも可能である。しかし、これは理論的には正解だが現実の原子の数が多く、考慮するべき変数が多すぎるため、人間の脳ですべて把握するこ…

ベーシックインカムの財源

「ベーシックインカムを実現するための財源がない」と主張する人がいるが、本当にそうだろうか。そもそも現行のシステムの年金制度は、今ある財源を使っているわけではなおが、そこは置いておこう。さて、ベーシックインカムの財源となりえるのは、老齢基礎…

生物で綺麗なデータがとれない理由

生物の実験では物理や化学と違い、多くの場合、データのばらつきが大きい。なぜだろうか。おそらく、生物は変数が多すぎるからだろう。生物は非常に複雑な組織や器官をもつため気温、気圧、位置などの周りの環境に対し、非常に敏感に変動する。これが物理や…

避妊するのが不自然という意見に対して

まれに、避妊するのは不自然だから、やめるべきだ。性行為は子供が必要な時のみするべきだ。と主張する人がいる。確かに避妊は不自然で、避妊する生物は人間以外にいないだろう。しかし、避妊の他にも不自然なものはたくさんあるのに、それらをなくすべきだ…

神様は多分、いやな奴

皆さんは神を信じるだろうか。私はこの世界を作った神のようなものがいる、もしくはいたと信じている(その神のようなものをつくったのは...と考えても答えがでなかったので、保留する)。そして、その神のようなものは多分イヤな奴だと思う。なぜなら、この…

欠点は長所になりうる

一般的に欠点となるような特徴も、捉え方や場面によっては長所になりうることがある。例えば、数字を知らないのは欠点とみなされるだろう。しかし、それによって数を数えるスピードは速くなる。その証拠として、サルを画面の前に置き、画面に表示された数だ…

母親の方が父親よりも世話をする理由

一般的に、人間を含めた動物は、父親よりも母親の方が子供の面倒見が良い。なぜだろうか。この理由の一つに、母親の方が、父親よりも自分の子供だと確信しやすいからだろう。自分が産んだ子供には確実に自分の血が入っているからだ。一方、父親からすれば、…

ブランドを選ぶのがダサい理由

ブランドのものを買うのは自由だが、多くの場合、ダサいと思う。なぜなら、ブランドに守られていると感じるからだ。気に入った服がたまたまブランドなら構わないが、「このブランドを着ているから自分はおしゃれなんだ」と思うのは本末転倒であり、おしゃれ…

制約が多い方がクリエイティブになるかも

現代ではクリエイティブな人材が多く求められている。そのために、どういった環境を用意すれば良いのだろうか。基本的には、十分な暮らしを保証して、自由に発想してもらうのが良い、という考えの人が多いと思うが、本当にそうだろうか。もしかすると、人は…

自由は必ずしもプラスになるとは限らない

「自由」は多くの人が求めるものであり、一般的には「良いもの」とされているが、いつも良いものとは限らない。 例えば、自由度の高いゲームで何をしたらいいかわからないという人が多い。 また、行動経済学でよく知られている事実で、アイスの味が5種類の…