動物園で最もかわいそうな動物

動物園に関しての様々な議論があり、動物園を反対する意見として、「動物を狭い檻に閉じ込めると動物はストレスを感じる」というのがある。確かに動物園の動物のほとんどはストレスを感じているだろう。しかし、多くの人のイメージと、動物の感情は必ずしも一致しない。例えば、ライオンはかわいそうだろうか。動物園のライオンはさぞ退屈そうに見えるだろう。実はライオンは野生化でもあまり動かず、動物園と大差はない。おなかが減ると狩りに行くが、動物園ではその必要がないため、かえって幸せかもしれない。実際、大きなスペースで買われているライオンを見たことがあるが、ほとんど動いていなかった。

一方、キツネやインコはどうだろうか。彼らはライオンよりも好奇心が強く、窮屈に感じているだろう。野生化では活発に動くが、檻ではそうはいかない。他にも、オオカミやサルも同様だ。

ライオンなどよりも、このような脳が発達した動物の方がよりストレスを感じている可能性が高いため、その設計を見直すべきだろう。