平等を保障する道具

我々は何をもって平等と言えるだろうか。平等という概念は、近代的なものであり、江戸時代までは身分制度が普通であった。

しかし、彼らの中にも平等を訴える者がおり、例えば石田梅岩がそうだった。誰が偉いとかいうのを否定したのだ。

当時は朱子学の影響で、上下関係があるのが普通だったが、彼はある道具を持ち出してそれを否定した。

それは貨幣である。どの身分でも同じ貨幣を使うから、貨幣の前では皆平等だとしたのだ。

これは面白い指摘だと思う。確かに貨幣によって人をつなぎ、平等にするという考えは格差を打ち破る突破口となるかもしれない。