分けて論じるから差別意識が生まれる

 差別をなくそうとするとき、アファーマティブアクションが問題になることがある。例えば、男女間の就職の結果の平等を目指して、会社に、女性が働けるように産休・育休の法整備をした結果、会社が男性しかとりたがらなくなってしまい、社内での待遇などに差が生まれてしまう。

 このほかにも、そもそもカテゴリーに分けて論じるからその境界を意識してしまうことがある。男女で分ける、見た目で分けるなどのことをしなければそもそも差別は生まれないかもしれない。ただ、そのようなカテゴリー分けは、大抵は合理的な区別である。だから、無意味に分けて論じるのをやめる必要がある。