2021-01-01から1年間の記事一覧

分けて論じるから差別意識が生まれる

差別をなくそうとするとき、アファーマティブアクションが問題になることがある。例えば、男女間の就職の結果の平等を目指して、会社に、女性が働けるように産休・育休の法整備をした結果、会社が男性しかとりたがらなくなってしまい、社内での待遇などに差…

道徳には流行がある

道徳には、絶対的な揺るがないものはあるが、ほとんどはその地域や時代によって変わるものである。例えば、タバコは体に良い、公共の場で吸うのは当たり前、という時代が日本にもあったし、キリスト教圏で同性愛が絶対に許されないものがあった。それは神、…

人は必ずしも世界観の共有をしない

人は同じ「物語」を共有することで集団意識を持つが、同じ集団内であっても、別の世界観を持つことがある。例えば、大人は子供にお天道様やサンタクロースの存在を信じ込ませたり、自分は普段使う汚い言葉を子供の前では使わなかったりする。こうすることで…

自分のスタイルとは

守破離という古い言葉があるように、いきなり自分のスタイルで物事を行うのは、大抵正しくない。まずは先人、先生に習って同じようにできるようにするべきであることが多い。そのように意識していても、うまくやろう、同じ様にやろう、とした結果、どうして…

勉強の意味

特に高校生くらいまでは、「勉強することに意味があるのか」という疑問をもち、それが勉強に対する意欲の低下につながっている人も少なくない。そもそも怠けていたいのかもしれない。しかし、おそらく勉強するのが最も楽な方法なのである。特に現代では、多…

出産の大変さ

女性、生物学的に言うと、人間のメスは他の哺乳類とは別に、非常に不利な体形をしている。人類は脳が発達し、頭が大きくなって出産が大変である。さらに、女性自身も脳を大きくするために二足歩行になった結果、賛同が狭くなって、これも出産に困難をもたら…

平等という考え方

社会を作るうえで非常に重要な考え方が「平等」というものである。機会の平等、結果の平等などの議論が絶えない。もともとはキリスト教の概念で、「神の前で魂は同じものである」というものである。生物学的には元々、有性生殖で生まれた個体は同じ遺伝子に…

チンパンジーは人類の祖先ではない

よくある誤解は、「チンパンジーは人類の祖先である」ということだ。これは事実ではなく、科学的な認識としては「人類と最も近い現存する種はチンパンジーで、共通の祖先とは約200万年前に分かれた」というものである。共通の祖先とは人類とチンパンジーで同…

才能や環境に恵まれた人が同時に持っているもの

才能に加え、環境が整えば、人は成功する。それがどんな才能、環境であれ、人の役に立てるのであれば、それを全うする責任、使命が同時にある。これは多くの欧米での考え方で、いわゆるエリートは努力だけでなく、才能や環境に恵まれたのだから、謙虚になり…

人類にとって最も普遍的なもの

人類における普遍性はなんだろうか。愛やお金、権力など、様々なものが挙げられると思うが、「物語」というものも非常に大事だと思う。 物語とは「いわば各人、またはある共同体における「記憶」のことで、それが彼らのアイデンティティとして重要なのである…

立場が人を作る

人の上に立つ人は人格者が多い。逆に、クズと言われている人で長くリーダーでいる人は少ない。 これは、良い人が推薦されてリーダーになっているわけではなく、リーダーになった人が人格者になっているのではないだろうか。リーダーになれば、人に指示を出し…

自信と能力

一般的には、能力があるほど自信がつく、というイメージだが、現実は必ずしもそうではない。詐欺師や無能にも自信家は多く、自信は信用ならないことも多い。自信家だけでなく、謙虚な人、卑屈に見える人にも優秀な人が多いから、よく吟味してその人を測る必…

蟻とキリギリスの教訓

蟻とキリギリスは、序盤に飛ばさず、コツコツとゴールを目指すべきであるという 教訓である。ただし、これは、はっきりとした、比較的長いゴールがある場合の話である。例えば人生で長生きする気がないのに、コツコツと同じペースで時間を過ごしても意味がな…

恋愛は贅沢なもの

恋愛は普遍的に存在するものではなく、倫理観や概念がそろっていないとすることができない。さらに、ある特定の条件がそろっていないとすることはできない。それは時間と資源が余っていることである。例えば日本では平安時代の貴族は恋愛をしていたが、庶民…

恋愛は普遍的なものではない

かつての日本でもお見合い結婚が一般的だったように、国や地域、時代によって人との付き合い方は異なる。それにも関わらず、恋愛がもてはやされすぎているような気がする。映画や音楽では恋愛について描かれたものが多すぎて生きづらさを感じている人もいる…

総合的な判断ができる国・できない国

二元論で語るのが浅いように、総合的でない考えも意味がない。例えば新型コロナウイルスで、私立病院の医者の意見で、極端な自粛を求める言葉を聞いて、「その先生が言うなら間違いない」といって過度な自粛をする人が多い。ほとんどのメディアに出る人はポ…

人はなぜ音楽を好むのか

多くの人は音楽が好きである。もちろん好きな音楽、好きでない音楽もあるだろうが、何か知らの音楽を気に入っている人がほとんどである。なぜ人は音楽を好むのだろうか。狩猟採集民族において、音楽は踊りとともに、人々の連携を高めるものとして重要であっ…

程度の重要性

いつの時代、どこの地域でもバランスが重視される。それは中庸、中道とよばれ、何事もほどほどにするべきであるということである。例えば勇気がないと臆病、ありすぎると無謀になってしまうように、何かが一つ飛びぬけていては良くないということである。