人間の価値は必ずしも一貫しない

価値というのは不変なものであるはずだが、時にそれが揺らぐことがある。それは、「比較対象に価値の大小が影響されるから」である。

 例えば、ある実験によると、15ドルのCDを買おうとして、別の店舗で10ドルで同じものが売っていると知った時、人は5ドル節約して安い店で買う人が多いが、120ドルのジャケットを買おうとして、別の店でそれが115ドルで売っているのを知っても、120ドルで買う人が多いという。

 このように、相対的に見ることで、価値が変わることがある。