聖典は真実でなくても価値がある

宗教には大抵、聖典や逸話などが残っており、その中では信じられないような出来事が繰り広げられる。それぞれの宗教を信仰する人たちにその話が真実か尋ねれば、「真実だ」と思っているだろう。

しかし、心から全く疑わずにそれを信じている人たちはほとんどいないのではないのだろうか。だからといって、その話に価値がないと言って否定する気は全くない。むしろ価値があると思う。

聖典などはサンタクロースのようなものなのではないだろうか。つまり、子どもはそれを真実だと思うが、大人はそうでないことを知っている。これは一種の「嘘」ではあるのだが、その存在によって子供たちはより道徳的に振る舞う。

このように、人がより良く生きるために、聖典は大きな役割を果たしていると思う。