正しい主義は存在するか

おそらく主義というものの正解は人によって異なる。

例えば、アメリカのユタ州ネバダ州による話がある。この2つの隣り合った州は、主義が異なり、文化もかなり違う。ユタ州は理想主義、ネバダ州は快楽主義と言われており、LDSとLSDがその代表とされる。前者のLDSはLatter-day Saints というキリスト教系の宗教を信じる人が多く、その戒律はとても厳しい。一方、後者のLSDは幻覚作用を持つドラッグの一種で、依存性が高い。

この違いにより、人々の暮らしもある程度規定される。ネバダ州はスティーブ・ジョブズを輩出したが、彼がユタ州に生まれていたら、その才能が発揮されることは考えづらい。なぜなら、彼はドラッグを服用しており、それを重要な経験だとしているからだ。

しかし、ジョブズのような一部の天才を除いては、ドラッグは有害でしかなく、ユタ州の人々のように厳格な生活をした方が幸せだったかもしれない。