差別意識を取り払うことは難しい

近年、差別が問題となっている。女性差別、黒人差別、アジア人差別などだ。

これらの差別を取り払うべきであるが、完全に取り払うのはとても難しい。なぜなら、差別意識はほぼ無意識だからである。差別意識がないと主張する人々にも、差別意識は実はある事がほとんどである。

例えば、生物の命は平等だ、と主張する人がほとんどだが、イルカの死のニュースを見た時と、蟻が目の前で車で引き殺された時では、感情の種類や程度が異なるだろう。

また、飛行機事故が起きたとして、普通は「飛行機事故か。珍しいな」というふうに見るが、その被害者の中に家族がいたと想像してみる。すると、飛行機を嫌いになったり、飛行機が危険な乗り物であると思い込んでしまう人が多い。

このように、大抵の人は無意識に命に順位をつけており、それが差別意識につながっているのではないか、と思う。