承認欲求は大きくなっているか

SNSの普及により、多くの人が自分の経験をネットにアップし、それに対する反応をもらって喜んでいる。また、子供は自分の作った作品を親に見せて、褒められてうれしく思う。

このように、承認欲求は様々な形で存在するが、SNSによってそれが大きくなっている、という指摘がある。確かに、SNSでの反応を求めて過激なことや、違法なことをする人もいるが、SNSが承認欲求を増大させたとは言い切れない。

かつては、承認欲求は神や親によって満たされていた。キリスト教の人らは、神がいつも近くにいると信じていたし、日本でも。「お天道様がみている」と言っていた。しかし、時代とともに神への信仰が薄れ、親や友人などの「人」によって承認欲求が満たされなければならなくなった。

この流れによってSNSが承認欲求を掻き立てると考えがちだが、神を信じる人の中にも、承認欲求が大きな人はたくさんいる。

よって、人の承認欲求が増大していると言い切るのは難しいだろう。