2020-04-15から1日間の記事一覧

帰国子女の悩み

帰国子女と言えば、大抵は日本語と、彼らが育った国での言葉の両方を話せる人たちをイメージするだろう。確かに、実際そのような帰国子女は多い。そして、日本で育った人たちの多くは、彼らを見て、「環境に恵まれて、楽に他言語を習得できてうらやましい」…

自らを完全にだますことは可能か

人は時に嘘をつき、大抵それらは、ばれてしまう。そこで、ばれない嘘のつき方を研究する人も多い。その一つが、自分をだましてしまい、相手に嘘だと感づかれない方法だ。これは可能なのだろうか。 おそらくほぼ不可能だろう。嘘だと一度知ってしまえば、完全…

日本の作文は文学的

作文というと、読書感想文や小説、実験のレポート、科学論文まで様々なものがある。しかし、日本の義務教育の中で教わるのは文学的なものが多い。 例えば、修学旅行などのイベントについて作文を書く時、その評価基準は、登場人物の心情描写に重点が置かれる…

1回目のやり取りしか信用できない

相手と話している時、無意識に相手の答えを期待してしまうことがある。 例えば、「AとB、どちらがいいと思う?」と聞いて、「Aかな」という。そして、「でもBもいいよね」というと、「Bもいいね」「だよね。Bにしよう」のような会話だ。 相手に答えを期待し…

日本人は英語が下手だというけれど

日本人が英語が下手だというのは世界的な常識である。その背景には、英語を勉強しなくても、国内で良い職に就ける、日本語でも大学レベルの勉強ができる、など様々なものがある。また、英語を覚える能力自体が低い、というような意見もある。 しかし、そのよ…

あまり過去を誇らない方が良い

人を評価するとき、その人が何を成し遂げたか、というのは大事である。しかし、あまりにも過去を誇りすぎると、良くないこともある。 過去のことを誇ると、悪影響が主に2つあり、その1つは、その人の成長を止めてしまうことだ。過去にできたことは素晴らし…

右と左の定義

右と左は普遍的な概念だが、どのように定義すれば良いのだろうか。 例えば、箸を持つ方の手がある側を右、茶碗を持つ手がある方の側を左、とする。しかし、利き手が逆の人がいる場合、右と左が逆転してしまう。 では、北を向いたとき、東側が右、西側が左と…

人間に自由意志はあるか「思い込み」

人間に自由意志があるかどうかを議論するとき、脳科学的な視点から見ると、自由意志はない。 脳科学の実験でこういうものがある。ある人が机の前に座り、その机の前にはボールがあり、好きなタイミングでとる、というものだ。この人の脳波を調べると、この時…

人間に自由意志はあるか「運命論」

自由意志に関しては、様々な議論があり、自由意志があるかないかの答えは出ていないが、物理の世界でみれば自由意志は存在しない。 物理の世界では、すべての原子はある法則によって動き、偶然は存在しない。人間も原子でできているから、人間の行動はその法…

確率で見る楽観性、悲観性

楽観的なのか、悲観的なのかは人それぞれだが、場面によってそれは変わってしまうことが多い。確率の観点から見てみる。 例えば、「6分の1の確率で」と聞くと、「ああ、6分の1か」と思い、特に何も感じない人が多いだろう。しかし、「この手術は失敗して死ん…

生きる意味はあるのか

なぜ私は生きるのか、と多くの人が考えたことがあるだろう。恋人のため、家族のため、仕事のためなど、色々な意味がありうる。 しかし、個人的な意味付けはできても、万人に共通の意味はないだろう。 そもそも生きているのは人間だけではない。彼らについて…

因果関係を把握する難しさ(主体)

因果関係を把握するうえで、主体が何であるかを見落としてしまうと、間違った認識になってしまうことがある。 例えば、少子高齢社会において、おもちゃの消費量は増えるだろうか、減るだろうか。おもちゃは子供が使うもので、少子高齢社会では子供の数は減っ…

因果関係を把握する難しさ(相関関係)

因果関係を正確に掴むときに、相関関係がそれを邪魔してしまうこともある。 例えば、東京で肺炎で死ぬ人は、人口1万人あたり10人で、長野県は30人だとする。また、大気汚染によって肺炎になりやすくする、という事実が分かっている。では、長野県は東京より…

因果関係を把握する難しさ(対照実験)

因果関係を正確にとらえるのは難しい。 例えば、ある患者にAという薬を投与した結果、その患者の病気は治った。という事実があったとして、病気が治ったのはAのおかげと言い切ることはできない。もし言い切るには、その患者と条件が同じ人で、Aを投与しない…

承認欲求は大きくなっているか

SNSの普及により、多くの人が自分の経験をネットにアップし、それに対する反応をもらって喜んでいる。また、子供は自分の作った作品を親に見せて、褒められてうれしく思う。 このように、承認欲求は様々な形で存在するが、SNSによってそれが大きくなっている…

社会において最優先すべき者

社会とはすべての人が幸せに暮らせるようにあるべきだ。しかし、資源や資金は無限ではないため、優先順位をつけなければならないときもある。誰を最優先にすればよいのだろうか。 それは「子供たち」だろう。彼らは大人よりも可能性が広がっているから、環境…