確率で見る楽観性、悲観性

楽観的なのか、悲観的なのかは人それぞれだが、場面によってそれは変わってしまうことが多い。確率の観点から見てみる。

例えば、「6分の1の確率で」と聞くと、「ああ、6分の1か」と思い、特に何も感じない人が多いだろう。しかし、「この手術は失敗して死んでしまう確率が6分の1あります」と聞くと、「6分の1の確率で死んでしまう」と悲観的に見る人が多いだろう。「6分の5で助かるのか。素晴らしい」と楽観できる人は少ない。

一方、「100万円のかけごとをしなければならない。さいころを振り、出た面を予測できれば、600万円、外せば0円になります」と聞くと、「600万円になってくれ」と思う人が多いだろう。

このように、状況によって人が注目する確率の事象は簡単に変わってしまう。