因果関係を把握する難しさ(相関関係)

因果関係を正確に掴むときに、相関関係がそれを邪魔してしまうこともある。

例えば、東京で肺炎で死ぬ人は、人口1万人あたり10人で、長野県は30人だとする。また、大気汚染によって肺炎になりやすくする、という事実が分かっている。では、長野県は東京よりも肺炎になる確率が高いのだろうか。そうとも言い切れない。

なぜなら、東京で肺炎にかかった人が、治療で長野県に来て、そこで亡くなってしまう、というケースが多いからだ。長野県の空気汚染が東京よりも深刻だ、とか、長野県では肺炎になりやすい、とは断言できない。

このように、相関関係はあっても、必ず因果関係であるというわけではないため、木をつけたい。