絶対的な正義はない

正義とは人が作りだした概念であり、社会においてそれが問われる場面が多い。アメリカ人は特に正義の話が好きな人が多い。何が善で何が悪なのかということを人は求めるのである。しかし、大人数にとっての正義はあっても、全員が共有する正義はない。

なぜなら、正義と悪は二分できるものではないからだ。どちらでもない、もしくはどちらの側面もあることがほとんどである。映画や漫画の世界のようなあからさまな善と悪は現実の世界ではほとんどない。

また、立場が変われば善悪は簡単に変わってしまうからだ。例えば万引きは悪であるという認識をしていても、今お金がなくて、何か食べないと死んでしまうという状況だったら、何かを盗んで生き延びるのは、本人にとっては正しいことだろう。映画や漫画の悪人でさえ、自分の行動に意味を見出している。

このように、善と悪は二分できないことが多く、善と悪は立場によって変わるために、絶対的な正義は存在しない。