人間が毛をなくした理由

ヒトはサルと違い、毛が少ない。なぜ毛を失うように進化したのだろうか。それに関して、興味深い説が2つある。

一つは、狩りをするためである。狩りの相手は哺乳類で、毛が多いものだった。その動物たちを追いかけて、汗をかくと、動物たちはやがて熱中症になり、動けなくなったところを人間が仕留めていた。つまり、狩りを持久戦にするために毛を失った、という説だ。

もう一つの説は、人間が水生生物だったという説だ。サルは木の上から決して下りない。毛が生えていて泳ぎにくく、水が危険だからだ。ヒトは川に入り、魚や貝を求めたのではないか、と言われている。その説を支える事実の1つとして、人間の赤ちゃんは泳ぎ方を教えなくても泳げるらしい。

このように、どちらか、もしくは両方がヒトが毛を失った理由なのかもしれない。