中国の特徴

中国は、特殊な国家と言える。国土が広く、人々の遺伝的多様性が非常に高い。例えば、イタリア人とスウェーデン人の間の遺伝的差異よりも、中国人同士での遺伝的差異が大きいこともある。このように、土地も人々の種類も多いのに、1つの国家であるというのは…

少子高齢化のメリット

少子高齢化には様々なデメリットがあるが、メリットも存在する。例えば、一人当たりの子供に行われる投資が大きくなることである。人的資源の質が上がるのは、国にとって望ましい事である。また、食料やエネルギーの量が少なくなる。これは、食料やエネルギ…

分けて論じるから差別意識が生まれる

差別をなくそうとするとき、アファーマティブアクションが問題になることがある。例えば、男女間の就職の結果の平等を目指して、会社に、女性が働けるように産休・育休の法整備をした結果、会社が男性しかとりたがらなくなってしまい、社内での待遇などに差…

道徳には流行がある

道徳には、絶対的な揺るがないものはあるが、ほとんどはその地域や時代によって変わるものである。例えば、タバコは体に良い、公共の場で吸うのは当たり前、という時代が日本にもあったし、キリスト教圏で同性愛が絶対に許されないものがあった。それは神、…

人は必ずしも世界観の共有をしない

人は同じ「物語」を共有することで集団意識を持つが、同じ集団内であっても、別の世界観を持つことがある。例えば、大人は子供にお天道様やサンタクロースの存在を信じ込ませたり、自分は普段使う汚い言葉を子供の前では使わなかったりする。こうすることで…

自分のスタイルとは

守破離という古い言葉があるように、いきなり自分のスタイルで物事を行うのは、大抵正しくない。まずは先人、先生に習って同じようにできるようにするべきであることが多い。そのように意識していても、うまくやろう、同じ様にやろう、とした結果、どうして…

勉強の意味

特に高校生くらいまでは、「勉強することに意味があるのか」という疑問をもち、それが勉強に対する意欲の低下につながっている人も少なくない。そもそも怠けていたいのかもしれない。しかし、おそらく勉強するのが最も楽な方法なのである。特に現代では、多…

出産の大変さ

女性、生物学的に言うと、人間のメスは他の哺乳類とは別に、非常に不利な体形をしている。人類は脳が発達し、頭が大きくなって出産が大変である。さらに、女性自身も脳を大きくするために二足歩行になった結果、賛同が狭くなって、これも出産に困難をもたら…

平等という考え方

社会を作るうえで非常に重要な考え方が「平等」というものである。機会の平等、結果の平等などの議論が絶えない。もともとはキリスト教の概念で、「神の前で魂は同じものである」というものである。生物学的には元々、有性生殖で生まれた個体は同じ遺伝子に…

チンパンジーは人類の祖先ではない

よくある誤解は、「チンパンジーは人類の祖先である」ということだ。これは事実ではなく、科学的な認識としては「人類と最も近い現存する種はチンパンジーで、共通の祖先とは約200万年前に分かれた」というものである。共通の祖先とは人類とチンパンジーで同…

才能や環境に恵まれた人が同時に持っているもの

才能に加え、環境が整えば、人は成功する。それがどんな才能、環境であれ、人の役に立てるのであれば、それを全うする責任、使命が同時にある。これは多くの欧米での考え方で、いわゆるエリートは努力だけでなく、才能や環境に恵まれたのだから、謙虚になり…

人類にとって最も普遍的なもの

人類における普遍性はなんだろうか。愛やお金、権力など、様々なものが挙げられると思うが、「物語」というものも非常に大事だと思う。 物語とは「いわば各人、またはある共同体における「記憶」のことで、それが彼らのアイデンティティとして重要なのである…

立場が人を作る

人の上に立つ人は人格者が多い。逆に、クズと言われている人で長くリーダーでいる人は少ない。 これは、良い人が推薦されてリーダーになっているわけではなく、リーダーになった人が人格者になっているのではないだろうか。リーダーになれば、人に指示を出し…

自信と能力

一般的には、能力があるほど自信がつく、というイメージだが、現実は必ずしもそうではない。詐欺師や無能にも自信家は多く、自信は信用ならないことも多い。自信家だけでなく、謙虚な人、卑屈に見える人にも優秀な人が多いから、よく吟味してその人を測る必…

蟻とキリギリスの教訓

蟻とキリギリスは、序盤に飛ばさず、コツコツとゴールを目指すべきであるという 教訓である。ただし、これは、はっきりとした、比較的長いゴールがある場合の話である。例えば人生で長生きする気がないのに、コツコツと同じペースで時間を過ごしても意味がな…

恋愛は贅沢なもの

恋愛は普遍的に存在するものではなく、倫理観や概念がそろっていないとすることができない。さらに、ある特定の条件がそろっていないとすることはできない。それは時間と資源が余っていることである。例えば日本では平安時代の貴族は恋愛をしていたが、庶民…

恋愛は普遍的なものではない

かつての日本でもお見合い結婚が一般的だったように、国や地域、時代によって人との付き合い方は異なる。それにも関わらず、恋愛がもてはやされすぎているような気がする。映画や音楽では恋愛について描かれたものが多すぎて生きづらさを感じている人もいる…

総合的な判断ができる国・できない国

二元論で語るのが浅いように、総合的でない考えも意味がない。例えば新型コロナウイルスで、私立病院の医者の意見で、極端な自粛を求める言葉を聞いて、「その先生が言うなら間違いない」といって過度な自粛をする人が多い。ほとんどのメディアに出る人はポ…

人はなぜ音楽を好むのか

多くの人は音楽が好きである。もちろん好きな音楽、好きでない音楽もあるだろうが、何か知らの音楽を気に入っている人がほとんどである。なぜ人は音楽を好むのだろうか。狩猟採集民族において、音楽は踊りとともに、人々の連携を高めるものとして重要であっ…

程度の重要性

いつの時代、どこの地域でもバランスが重視される。それは中庸、中道とよばれ、何事もほどほどにするべきであるということである。例えば勇気がないと臆病、ありすぎると無謀になってしまうように、何かが一つ飛びぬけていては良くないということである。

過去も変えられる

過去は変えられず、未来だけ変えられるというのが多くの人の意見だが、本当にそうだろうか。人は解釈を変えられるから、過去の解釈を変えれば、過去の意味が変わる。実際にそうやって自分を励ましたり、正当化して生きている人も多い。とにかく、ポジティブ…

敬語はコスパが良い

敬語を使うのは精神をすり減らすからあまり意味がない、という人もいるが、敬語ほどコスパの良いものも珍しい。なぜなら、敬語を使うだけで、「この人はまともなんだな」と思われやすいからだ。 もちろん人に媚びるときの敬語は良くないが、基本的に敬語にす…

噂話は大げさになる

人が人にものを伝えるとき、それは大抵、大げさになってしまう。伝言ゲームをやったことがあれば経験的に分かるが、人がものを伝えると、それは最初とはずいぶん違う話になってしまう。特に、長い話や複雑な話の場合は顕著であるし、短くても、インパクトの…

なにかをする勇気がないとき

何かに挑戦するとき、それをするのをためらう理由はおそらく、それが失敗したときのことを考えるからであろう。しないことで、成功する可能性を残しておきたいのである。 しかし、それをしていても成功はしないから、思い切って挑戦して、失敗したらまた成功…

環境の重要性

意志による選択が大事なのは言うまでもないが、それと同じくらい環境が大事である。人は、その周りにいる人たちやルールから大きな影響を受ける。どんなに怠惰なマウスでも、水の中に入れられたら必ず泳ぐのと同じである。 自分がいるべき環境に意思の力で飛…

選択の重要性

人は選択したがる。それは、マウスでも同じらしい。餌があり、道が二つある。一つはまっすぐで短く、もう一つは枝分かれしており、先が見えない。そうするとマウスは枝分かれの道を選ぶことが多いという。 人間も同じように、あえて険しい道に入ることで安心…

後悔するときとしないとき

できるだけ後悔はしないで生きていきたいと思う。そのために、後悔するときとしないときを見極める必要があるだろう。 私の場合は、自分の判断で決めたことであれば、それが失敗に見えようとも後悔はしない。一方、他人に任せたり、無理やり決められたことに…

結局はwinloseが好きなのかも

理想的な人間関係はwinwinだが、実際に起きているのはwinloseの方が多いのかもしれない。 最近流行っているバトルロワイヤルゲームやスポーツ、アニメや映画など、敵がいて、それを倒すという枠組みがとても多い。 人間は本能的に他人と比べてしまうため、wi…

やらない理由はいくらでも作れる

人は、何かをしない理由をいくらでも作ることができる。例えば、朝起きをしようと決心して、前日の夜にやはりしなくていいや、と思うときには、「今日は忙しかったから」「なんとなく疲れているから」など、言い訳はいくらでもできる。 それを防ぐためには、…

人間は記号でものを見ている

人間は他の動物と比べた時、おそらく情報処理の仕方が少し変わっている。記号を使うのである。概念というものが存在し、あらゆる刺激や文字を記号化して処理する。そのようにして、多くの情報を圧縮し、生きている。そして、その能力は成長とともに獲得して…