科学実験そのものが結果に及ぼす影響

科学者のバイアスによってその実験の意味が失われる可能性があるが、そのバイアスを完全に排除したとしても、実験の意味が失われてしまうことがある。

なぜなら、実験そのものが観察結果に影響を及ぼすことがあるからだ。

例えば、サルの脳波にa波と呼ばれるものが観察できたとして、それが観察していないときにも生じていると証明するのは非常に難しい。また、顕微鏡でしか確認できないものは顕微鏡で見られるようにするために自然状態とはかけ離れた状態になり、それを観察しても、あくまで「実験したらこうなる」ということしか断言できない。

このように、実験者のバイアス以外にもその行為そのものによって、結果が変わってしまうことがあるため、それを忘れてはならない。