真実を知るべきなのか

人間は本当のことを知りたがる動物である。また、人は幸せになることも目指す。この両方が実現できる人は少ない。

例えば、情報統制をして、国民をパニックにならないようにしている政府もある。おかげで市民は幸せに暮らすことができるが、嘘を信じていることになる。

一方、すべてのデータを正確に発表し、国民がパニックになってしまう国もある。理解できなかったり、期待とは違ったりするためだ。また、自分だけが助かろうと多くの人がした結果、みんなが不利益を被ってしまう。

真実を知ったうえで、正しく行動し、幸せに生きていける人も中にはいるが、多くはない。

このように、期待とは異なる真実を知りながらも、幸せに生きられる人は少ない。もしかしたら科学の世界でも、真実は残酷なものかもしれない。しかし、それを受け止めて理解して、幸せにつなげたいと思うことは傲慢だろうか。