相手にされているうちは大丈夫

もし自分が、ある人から虐げられていたり、悪口を言われていたとしても、その人と会話できる状態であればそれは最悪の状態ではない。それよりもひどい状況は、無視される、という場合だ。

人は他人に何かを期待すればそうなるように伝えようとする。逆に、全く期待できない人はあきらめて放っておくのである。例えば、人に吠えている犬がいても、その犬に「吠えることはよくない」と諭す人はいないだろう。それは諭したところで犬の行動は変わる可能性はほぼないからだ。

また、相手に認識されているということは、それなりに重要視されているということだ。全く必要のないものをいちいち気にしたりはしないからだ。これは自然界にもみられることで、例えばコクマルガラスは群れの中で順位があり、上の順位のものは下の順位のものをつっついて威嚇する。しかし、順位が大きく離れていると、上のものはしたのものを無視するらしい。もはや気にするレベルの影響がないからだ。

このように、相手との関係が良好でなくても、会話ができる状態なら、改善の余地はある。「好き」の反対には、「嫌い」の他に「無関心」もある。