時間と遺伝率の関係

人の成長に大事なものは、遺伝か環境か、才能か努力か、という議論が多くある。それはどちらも重要なことが多いが、その比率は分野によって異なる。例えば、音楽やスポーツは遺伝の方が努力よりもはるかに多きなウエイトを占める。逆に、多言語を習得する能力には遺伝よりも環境や努力の方が重要らしい。

また、遺伝と努力の重要度の比率は、時間によって変わっていく。多くの場合、時間が経つにつれて、つまり成長するにつれて、遺伝の役割が大きくなるらしい。我々の願望としては、努力が実を結んで欲しいから、努力の重要性が増してほしい。

しかし、事実はそうではなく、初めは努力でどうにかなっていたが、最終的には遺伝がものをいう、ということが多いらしい。確かに中学受験や高校受験でいい学校に入っても、大学受験やその後の仕事で活躍できない、ということはよくある。

だからこそ、ある種才能がないことはあきらめて、努力するよりも自分の才能を見極めることの方が大事なのかもしれない。