二元論で語られるものは薄い

人はものを単純化しがちである。時には過剰に単純化してしまい、本質を見逃してしまうことも多い。

例えば、ある2人組が2つあって、ある2人組が「人間に裏表はあるのか」という議論をしていたとして、「人に裏表はある」という結論が出たとしよう。一方、もう一つの2人組は、「そもそも人間は2面性なのか」という疑問を持ち、「人間は多面性を持つ」という結論に至ったとする。

どちらの方が深い議論だろうか。このほかにも、西洋と東洋、関西と関東、のように、あたかもその2つしか存在しないような見方をしてしまう人が多い。

白か黒かではなく、その間の色にも注目していく必要があるだろう。