物事を単純化すると真理は見えないかも
人間は物事を単純化する。つまり、物を概念として記号化し、世界をとらえている。そうしないと脳が世界を処理できないからだろう。動物とは違い、人間には考えるべき問題が多いため、そのような仕組みになった。
しかし、真理を把握する、という観点から見ると、これは良い事ではないのかもしれない。なぜなら、単純化する過程でそぎ落としてしまうものに重要な情報があるかもしてないからだ。また、誤って記号化してしまう可能性も十分にある。
これを解決するには、概念をとらえなおす必要がある。しかし、脳の仕組み上、これは難しい。これをなせるのは、いわゆる麻薬の一部で、それらは脳のリミッターの一部を解除する役割がある。服用した人々の一部は「真理をみた」ということはあるが、それは間違いではないのかもしれない。
問題は真理は記号化できるかどうかで、言葉や数式で表せるかどうかも分からない。
このように、脳で真理を理解するには、様々な障壁がある。