プレゼンに騙されてはいけない

人を説得するうえで重要なことはその人に利益があることを伝えることだ。それには内容があれば十分と思えるかもしれないが、大抵は内容に加え、説得者の信頼や、伝え方も重要である。時には、内容がなくとも信頼や伝え方のみで説得してしまうことがある。

例えば、詐欺師などはその典型である。巧みな話術で人をだまし、説得する人は納得してしまうのである。このようなことは、日常生活でも起こりうる。メディアの切り取り方によっては内容が見えづらいこともあるし、ある商品のパッケージも見せ方一つで売り上げが変わってしまう。

このように、受け取った人の満足度と利益は必ずしも一致するとは限らない。だからこそ、情報を受け取る側は、人や物のプレゼン能力のみに引きずり込まれないように、冷静になって内容を吟味する必要がある。