実験の仮説も評価も危険

実験をする際、仮説を立てて、それを結果に基づいた考察と比べることがある。もしくは、そのどちらかのみを行う場合がある。

これらの行為は、実験の結果の本質を見逃すことを誘導してしまう可能性がある。

例えば、仮説を立てると、実験のうまい科学者は、それが正しくなるように実験を組み立てたり、都合の良いデータのみを使ったりしてしまうことが多い。

また、終わった実験に対する評価は、後知恵バイアスが働き、意味をなさないことが多い。科学者は実験を振り返って、自分の考えを正当化したり、見たいところだけを切り取ってみてしまいがちだ。

実験には自分の見たいところ以外で素晴らしい現象が起きている場合が多い。だから、このような仮説や振り返りは最小限にとどめて、俯瞰的に結果を見ていくべきかもしれない。