なぜいろいろな種類の食べ物を摂るべきなのか

「好き嫌いせずに食べなさい」と多くの人が親や教育者から言われいてきた。一方、偏食でも至って健康な人もいる。多くの人にとっては前者が正しいと言えそうだ。

人間の体は様々な物質からできている。また、それを動かす物質も存在する。あまりに多様過ぎて、まだ把握できていない物質もあると言われている。例えば、カドミウムは基本的に毒だが、人間は少量のカドミウムを含むそうだ。さらに、それらの物質の相互作用も考慮すると、体の中で何が必要なのかをすべて把握するのは不可能に近いだろう。

だからこそ、すべてをサプリメントで補うことはおそらく完璧にはできない。ある特定の物質が足りていないのであれば、サプリメントでそれを補うことはできる。

このように考えると、完全栄養食の実現も難しいだろう。健康を維持するためには、できるだけたくさんの種類の食べ物を食べて、体に必要な物質を摂取する必要がある。