2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

絶対的な無駄は存在しない

人は生きることに意味を持たせることはできるが、人が生きる普遍的なな意味はない。それは地面に這うダンゴムシが生きる意味がないのと同じである。 それと同じことが「無駄」についてもいえる。「無駄」とはなくてもよいものであると人から認識されている状…

人も家畜

家畜といは、人が飼って、何かしらに利用する動物のことを指すが、人間も家畜と言えるかもしれない。人が人を飼って、利用しているのだ。 この世の中には、管理する人とされる人がいるのは事実である。雇う人と雇われる人だ。雇われる人たちは、同じような生…

科学の古い書き方

かつて、欧米での論文は、受動態で物事を書くことが多かった。なぜなら、科学には再現性が重要であり、だれが行ったかは重要でないからだ。だから、考察を書く時も「考えられる」という書き方が一般的だった。 しかし、今はそのような書き方は変わり、自分を…

自分の判断は自分の責任

大人になると責任が伴う。子供は自分の行動の責任はとれないが、大人はとれるし、とるべきである。なぜなら、善悪の判断がつき、考える能力があるからだ。この定義では、大人はおおよそ15歳より上の人たちだろう。 しかし、大人の中にも、自分の責任を自分で…

時間と遺伝率の関係

人の成長に大事なものは、遺伝か環境か、才能か努力か、という議論が多くある。それはどちらも重要なことが多いが、その比率は分野によって異なる。例えば、音楽やスポーツは遺伝の方が努力よりもはるかに多きなウエイトを占める。逆に、多言語を習得する能…

相手にされているうちは大丈夫

もし自分が、ある人から虐げられていたり、悪口を言われていたとしても、その人と会話できる状態であればそれは最悪の状態ではない。それよりもひどい状況は、無視される、という場合だ。 人は他人に何かを期待すればそうなるように伝えようとする。逆に、全…

対称性がないもの

様々な自然現象には対称性が見られる。例えば、力学において、作用があれば反作用が生まれ、電気的なものは+とーで対称的な性質が見られる。このように、物事にはすべて対称性があるように思える。 しかし、対称性がない世界がある。原子のレベルで見た時の…

日本人がLとRの発音を区別しづらい理由と対処法

日本人が英語を学ぶとき、大抵の人がLとRの発音の問題に直面する。これは聞き取りでも、自分が話すときでも問題になる。例えば、「election」は「選挙」などの意味を持つが、これを「erection」というセンシティブな単語に聞き間違えたり、伝え間違えると会…

原稿をそのまま読むべきではない

何か発表するとき、原稿を作る人は多いだろう。原稿を作れば、何を言うべきか事前に考えられるから、発表の時に間違えたり、伝えるべきことを忘れたりする心配がなくなる。 しかし、原稿を作っても、それをそのまま読むべきではない。なぜなら、人は書き言葉…

人の行動はその周りの人によって変化する

人の行動は状況によって簡単に変わるが、その一つが、その人の周りにいる人の人数である。1人でいるときと、少数人でいる時、多人数でいるときはそれぞれ違った行動になる。 例えば、普段電車で電話などをせず、静かに過ごしている人が、友達と乗ったら大き…

愚痴を言うべきではない理由

「愚痴を言うのは良くない」という認識は広く言われている。その理由として、「相手に聞かれる可能性があるから」「聞く人が嫌な気持ちになるから」「自分の品格を落とすから」など様々だ。 しかし、このような道徳的なものだけでなく、別の観点からの理由も…

労働に関する価値観の違い

労働は人を豊かにする一方、搾取や働きすぎで、人の幸せを奪ってしまう面もある。この労働に対する価値観は、時代や国によって変わる。 例えば、日本においては、昔から労働が美徳とされてきた。古事記や日本書紀において、天照大御神でさえ働いており、「働…

自己はプライベートなものではない

私たちはテクノロジーの進化と共に、様々な情報をデバイスやネット上に保存してきた。自分の秘密やプライベートな情報も例外ではない。「この秘密は墓場まで持っていく」という時代は終わりつつある。 例えば、自分の考えをネットに書く人も多い。私のもそう…

科学と宗教は似ている

科学は、神からの開放として発展してきた歴史もある。しかし、科学と宗教には多くの共通点がある。 1つ目は、「信じてしまうと悲惨な事態になることがある」、という点である。宗教は真実とは別のことを信じてしまい、はたから見ると悲惨な場合がある。一方…

タブーと神聖は紙一重

タブーと神聖は反対の意味に思える。タブーは望ましくないことで、神聖は望ましいことであるからだ。しかし、「特別なこと」という点においてはこの2つは共通しており、全体で見ると紙一重である。 食の観点からいうと、人の体を食べるのは禁忌である。しか…

大学教授の歴史

大学教授は学生に授業をして、研究を行う。日本においては、学生に授業を行うことに対してはあまり評価されず、研究の方が重要視されることが多い。 しかし、かつての旧制高校では、教師的な教授が多かったそうだ。学生に熱心に教える人がほとんどだったらし…

勝てないものに本気になってはいけない

人は競争に勝つと嬉しい生き物である。しかし、幸せになることにおいて、競争は基本的に敵である。 なぜなら、大抵の場合、競争に負けてしまうからである。負けてしまうと不幸に感じてしまう。ほどほどで満足できるという人も少数いるが、基本的には1位でな…

物理学がもたらした技術

科学の中でも、物理学は目覚ましい発展を遂げ、様々な開発、発明をしてきた。その中で培われた非常に重要な技術がある。 それは、「計算を簡単にする技術」である。何かに関して、状況に応じた計算をする際、変数はできるだけ少ない方が簡単になる。大体の数…

我々は本能に逆らうことはできるのか

近年の生物学の基礎的な考えは、「生物の体は遺伝子の乗り物で、遺伝子が自らの利益を求める」というものである。これに対し、多くの批判があり、その一つは、「我々人間に限っては、遺伝子に逆らって行動することができるのではないか」というものである。 …

最も幸せな家畜

人間は様々な動物を家畜にしてきた。牛、羊、ヤギ、鶏、豚、犬、ラクダなど実に多様だ。その目的は食用や移動用などである。そこで近年大きくなった動物愛護の運動から、家畜を開放するような動きもある。確かに彼らは狭い建物の中に入れられたり、好ましく…

世界平和が訪れる日

人類は長らく世界平和を夢見てきた。しかし、現在でも戦争や紛争が続いている地域も少なくない。どうすれば世界平和をもたらすことができるのだろうか。 それに対する最も有力な答えの一つは、「人類にとっての共通の敵を作ること」だ。人は対立関係にあって…

事実と願望を分けて話そう

人に物を伝える時、事実と願望を混合して話してしまう人がいる。 例えば、「今年の売り上げはいくらでしたか」と聞かれたとき、これは事実を聞かれている。誰かの意見や感想を聞きたいわけではない。だが、それに対して、「300万円くらいだと思います」とか…

一般人も死刑囚と同じである

死刑囚はいつ自分の死刑が執行されるかわからない。自分の死におびえる毎日だろう。 一方、一般人も本質的にはこの死刑囚たちと同じ境遇にある。 なぜなら、我々には自然を完全に理解することはできていないし、災害や事故、病気でいつ死ぬか分からないから…

動物園での笑い

動物園では、普段見ることのできない動物たちをたくさん見ることができる。そこで、多くの人を笑顔にするのだが、その時の笑いには2種類あると思う。 1つは普段見ることのできない動物をみて、好奇心が満たされたり、刺激されたときの笑いだ。こちらの場合…

強力な武器を持つべきか

どんな規模であれ、人同士が本気で闘うときには武器を用いることが普通だろう。例えば、昔から剣があったし、今では銃や原子爆弾が用いられることもある。このような武器の所持に関して、様々な議論がある。 例えば、アメリカは銃社会で、自らを守るための発…

知能をどう測るか

社会において、知能が重要視されることが多い。知能が高ければ、様々な能力があることを期待できるからだ。では、その知能を証明するためには何をするべきなのだろうか。 例えば、テストをするという方法がある。その中で最も有名なのはIQテストで、IQテスト…

サインや写真をもらうことは、へりくだる行為である

芸能人やスポーツ選手などのサインをもらっている光景をテレビなどで目にすることがある。また、一緒に写真を撮ってもらい、記念にする人も多い。 しかし、たとえファンであっても、そのような行為は自分が小さいことを認めることになる。相手が大きくて、そ…

プレゼンに騙されてはいけない

人を説得するうえで重要なことはその人に利益があることを伝えることだ。それには内容があれば十分と思えるかもしれないが、大抵は内容に加え、説得者の信頼や、伝え方も重要である。時には、内容がなくとも信頼や伝え方のみで説得してしまうことがある。 例…

家族を愛するのは排他的

人は誰しもが命に順位付けを行う。さらに、同じ種の中でも順位をつける。人間が人間の順位付けを行うのも普通である。例えば、トロッコ問題で家族が犠牲になるような決断をする人は少ないだろう。 もしかしたらこの「特定の人を大事に思う」ことが差別につな…

基礎研究の意味

科学には多くの分け方があるが、その一つに基礎科学と応用科学、という分け方がある。基礎は簡単で応用は難しいイメージがあるかもしれないが、それは当てはまらないことが多い。基礎は土台で応用はその上にあるものである。例えば基礎科学は理学、応用科学…